今回は釣りの釣果に結び付く(かもしれない)科学的なお話
海中の酸素量が重要
海水中に溶ける酸素量には上限があります。これを飽和溶存酸素量と呼びますが、 水温が高くなったり、塩分濃度が増えると減るそうです。
また、表層で増殖したプランクトンは低層に沈殿し、分解されるときに酸素を消費します。
つまり夏場、カンカン照りが続くと表層と低層の温度差が大きくなり上下の海水が混ざりづらくなるため、低層に酸素が供給されない状態になるのですが、生き 物が呼吸するための溶存酸素量2.5mg/L以下の状態になることもあり、この状態の海水を貧酸素水塊と呼びます。
一般的に貧酸素水塊が発生するのは水深20m近くの深い場所(東京湾の航路とか)で見られ、護岸近く水深が8m近くの比較的 浅い場所では表層水と同じくらいの溶存酸素量があるといわれています。
こちらで東京湾の溶存酸素情報や塩分濃度をチェックすることができます。
(ml/L とmg/L の違いはありますが、神奈川県水産技術センターは、ml/Lの数量で評価しています。)
本牧や大黒海釣り施設の酸素量は
PDFに測点名の地図がありますが、本牧海釣り施設は、「根岸湾北」の北側の突堤です。
すっぽり2.5ml/L 帯に覆われていますね。
地図は海底の貧酸素水塊分布だ、といってますが、桟橋で突き出している釣り場の本牧や大黒海釣り施設は、20m近く水深があるため、貧酸素水塊分布エリアにヒットしそうです。
ただ、断面図を見るとまだ救いがありそうです。
観測点が一番ちかい7あたりを見ると、水深20mあたりは4ml/L あたりでしょうか。
本牧海釣り施設の釣果は
本日付の最新調査データは、8/13-14ですね。
8/13 の釣果は、渋めだったようです。本日はどれぐらいの釣果でしょうか。リアルタイムで見てると、底物は、やはり厳しそうですけど。。。
こんなデータアプローチの釣り方も、考え方によってはおもしろいかも。