昨年、極寒のなかの釣りで足首から下が凍って、もげそう(笑)になった経験がありました。
日常の格好で代用できるかなという思いが、やっぱりナメた考えだったようで、今年はちゃんと準備しようとおもいます。
まずは防寒用ブーツですね。
釣り用防寒ブーツを選ぶときのポイント
釣りほど過酷な環境に身をおいているスポーツはないとおもいます。自然が相手で、かつ整備されたフィールドじゃないですから。
特に冬になると足元から冷えがやってきます。しかも濡れる可能性もある環境ですから、保温防水性能は必須です。
また、整備されていない釣り場の場合、ソールのグリップ機能は命綱です。このように釣りならではの機能が要求される釣り用ブーツを選ぶポイントについて、以下の5つに分けてみました。
保温性
保温性を保つ素材の基本は、密度が高く分厚くする。しかし重くなると、動き回る釣りの場合すぐ疲れてしまいます。
そのため各社は保温性を保ちながら、薄く軽い素材を開発しています。素材や技術名は各社まちまちで、どれがいいとは言えませんが、選ぶポイントとしては保温性をアピールしながら軽いブーツです。
防水撥水・透湿
スキー・スノボーウェアやグローブなどアウトドア製品はすべてこれをアピールしているので、よくご存知だと思いますが、ブーツに求められるのはフィッシングギア―だけじゃないでしょうか。
釣り場は波をかぶることも多く、水気から守る必要があります。
しかし防水撥水性能を高めると中がどんどん蒸れることになってしまいます。なかが蒸れてしまうと、「クサいww」っていう感覚的な問題だけじゃなく、「汗戻り」と言って湿気った靴下により逆に冷えてしまうことも起こってしまうのです。
そのため透湿性能により、内部の湿気を出す必要があるのです。
ソールの種類
釣り用のブーツのソールは色んな種類があります。
基本は濡れたり凍ったりしている地面や岩場を想定したゴム製を選べば無難ですが、さらに磯を想定したスパイクシューズや、船上を想定したデッキブーツ、フェルトソールなどもあります。
またゴムソールといっても単なるゴム底というのではなく、低温でも硬化しないラバーが採用されていたりします。
丈の長さ
動きやすいのは低めの丈だけど、その分寒さに弱くなります。
防寒を考えるなら長いもの一択です。また、さすが釣り用といえますが、ワイドサイズというふくらはぎが太い人用のものもあります。
丈が長いブーツの場合、ワイドサイズも視野に入れるとより自分にフィットしたブーツをえらぶことも可能です。
デザイン
以上、機能面についてまとめましたが、これらを備えたブーツとなると結構いい値段したりします。
釣り用として割り切るにはちょっと...。という人にはタウンユースにも耐えうるデザインがいいですが、それはズバリ、ビーンブーツです。
ビーンブーツとはLLBeanが開発した、森の中を歩くことを想定して設計されたハンティングブーツです。
ゴム製のボトムは、磯や水をかぶっている船のデッキでも重宝しますし、かぶってくる水の侵入を防ぐため、アッパーはフルグレインレザーでできています。
釣り用ブーツならではのソール
釣り用のシューズにスパイクシューズというものがあります。
ほんとにピンが打ち込まれたものや、ゴムでピンの形状を表現したものがありますが、おもに磯釣り用としてリリースされています。
地磯や沖磯で満潮時に水没してしまうような岩面は、海藻が付着しており非常に滑りやすくなっています。そのため、ライフジャケットとともにスパイクシューズは、いまでは自分で自分を守るための義務として装着するよう捉えられています。
スパイクシューズには以下の二種類存在しています。
ラジアルスパイクが適している磯場
ラジアルスパイクとはラジアルソールにピンが打ち込まれているスパイクシューズです。ごつごつした岩場を歩くのに適しています。
逆に舗装された防波堤のような場所はスパイクの引っ掛かりがないため、歩きにくくなります。
フェルトスパイクが適している磯場
フェルトスパイクは釣りを始めてから、初めて知りました。
ソールにフェルトが貼ってあって、そこにピンが打ち込まれているのがフェルトスパイクです。
ナメ底や苔が生すような場所で、普通の靴だと「ぬるっ」って行きそうな場所で効果を発揮します。それから浅瀬の海にちょっと入り込んで釣るような場合です。
ですが、その釣座に到着するまでにドロや枯れ葉を踏みつけているとフェルトに付着してグリップ力がなくなってしまいます。
結構場所をえらぶスパイクシューズです。
さて以降はタウンユースで使いたくなりそうな、ウィンターブーツです。
SOREL Caribou (ソレル カリブー)
アウトドアのブーツとして定番なのが、ソレル カリブー。ソレルは、創業1962年。
レザーアッパー + ラバーボトム + 着脱可能なフェルトライニング という革新的なコンビネーションのウィンターブーツの技術・デザインは 「どんな極寒地であっても暖かく、 ドライで快適なウインターブーツを具現化したい」 という思いから生み出され、50年経ったいまでも、冬場の不動の地位を考えれると、機能面・価格面からもいいものなんでしょうね。
-40℃に耐えるという定番のウリ文句もさることながら、冬場の定番ブーツデザインなだけに、セールともなると結構値引きしてきます。
釣り具ショップのDAIWA製やシマノ製のトーナメントブーツの値段とそれほど変わらないです。
ダイワやシマノのザ・釣り長靴的なデザインを敬遠したい人にはオススメです。
ソレル カリブーはオーロラを見るのでも大丈夫なあったかさです。蒸れないし。
でも防波堤のオカッパリのために購入、というのでは少々オーバースペックかも、重量は約1Kgあるし。
ぼくは冬場にスキーに行ったりもするので、カリブーが一番ほしいブーツなんですけどね。。
で、もっと軽くてやすいのは、というと下のティボリです。
SOREL TIVOLI II
カリブーの約半分の重量、値段も約半分。
ただ、ソールが思ったより滑るという口コミが目立ちます。あ、雪国でのことですが。
ザ・ノース・フェイス show shot 6 boots
ノースフェイスのお手頃価格スノーブーツです。
ボトム部分を軽量成型防水EVAのシェルで包み込んだ、レースアップタイプのミドルカットウィンターブーツです。撥水加工を施したやわらかなナイロン素材をアッパーに使用し、テックプルーフ(TM)防水メンブレンをインサートすることで防水性を向上。中わたには、サーモライト(R)をインサートすることで、軽量さと保温性を高めています。
ノースフェイスの極地対応素材を活かしながらこの価格帯はかなりお買い得といえるかも。
キーン アンカレッジブーツ
KEEN(キーン)は、アメリカのフットウェアブランド。どちらかといえば、夏場のスポーツサンダルのイメージが強いメーカーですが、ウィンターブーツもキーンならではのハイテクカジュアル的なデザインで、保温性抜群のブーツをリリースしています。
アンカレッジブーツは、サイドゴアデザインのスリップオンブーツです。細身のシルエットが釣りだけじゃなくタウンユースとしても全く問題ないデザインを醸し出してます。
冬場の釣りに使えるのか、という機能面は、
特徴 4mmのマルチ・ディレクションラグ。保温素材KEEN.Warm 200g。取り外し可能なサーマルヒートシールドフットベッド。歩行時のねじれを予防し安定性を高めるESSシャンク。
と、難しいですが最新素材を活かしてるとおもってまちがいないです。
最後に
ビーンブーツは、足部分はラバーなので、履き込んで馴染むということがあまりなく、大きめを買うとブーツのなかでかなり足が遊んでしまうそうです。
そうなるとラバーとレザーの縫い目が足のくるぶしをぐいぐい攻めてくることになり、靴擦れ必死らしい。大は小を兼ねない靴ですね。
安いからといっていきなりネットショップで買わずに、リアル店舗でサイズを確かめたほうが無難ですね。