代表的なラインであるPE、ナイロン、フロロカーボンの3種類の特性をまとめてみました。
ラインを選ぶときの特性について
伸び
感度や振動に影響する。伸びないほうが感度がよく振動も伝わりやすい。
感度
感度が良いと、魚のアタリやルアーの動きを感知しやすい。
アクションの伝達
アクションの伝達がいいほうが、ロッドアクションがダイレクトにルアーに伝わりキレのあるアクションができる。
食わせの良さ
伸びるほうが、魚が食ったときのショックを和らげる働きがあり、掛かりやすい。もしくはラインブレイクしづらい。
伸びないラインを使う場合は、ショックリーダーを柔らかいラインにするか、ロッドを柔らかくする。
アワセ
向こう合わせで自動的にフッキングさせるなら伸びるラインがいい。アタリを取って合わせる場合は、伸びないほうがいい。
根ズレ
海底などの岩などにラインが擦れて、ラインが傷つくこと。根ズレに対して、PEが弱く、圧倒的にフロロがつよい。PEラインを使用するときはフロロカーボンのリーダーが一般的。
比重・風の影響・飛距離
比重が軽いと、水に浮くためボトムを攻めるときは不利。また風の影響を受けやすくなる。ただし飛距離は出やすくなる。
吸水性・メンテ
ラインは使用する毎に水を吸って劣化していく。さらに紫外線の影響もあり、経年劣化には気をつけないと、魚がかかったときにブレイクすることもある。
ナイロンラインは吸水性が高く紫外線の影響も受けやすい。PEラインは表面をコーティングしている物が多いため、影響を受けづらい傾向にある。
ライン径
同じ強度に対するラインの太さ。細いほうが飛距離を稼ぐことができるが、強度がないと魚がかかるとブレイクしてしまう。またメーカーなどによって同じ強度でライン径が違うこともある。特にPEラインは差が大きい。
比較表
PE | ナイロン | フロロ | |
伸び | 伸びない | 伸びる | 伸びない |
感度 | ◎ | X | ○ |
アクションの伝達 | ◎ | X | ○ |
食わせの良さ | X | ◎ | ○ |
アワセやすさ | ◎ | X | ○ |
根ズレに強い | X | ○ | ◎ |
比重 | 軽い | 普通 | 重い |
風の影響 | 受ける | 普通 | 受けない |
飛距離 | ◎ | X | ○ |
吸水性による劣化 | X | ◎ | ○ |
強度に対するライン径 | 細 | 中 | 太 |
要するに、ショアジギングのように飛距離が命で、ルアーアクション命のような釣りは、PEラインが向いている。しかし根ズレや魚の口などの擦れに非常に弱いのでフロロカーボンのリーダーがおすすめ。